図書館で本を読む女性

最近はKindleのような電子書籍サービスが浸透し、紙の本を購入する機会が減った方もいるかと思います。私も時々使用していますが、やっぱり紙媒体のほうがしっくりきます。目の疲れも結構違いますからね。ちなみに私はビジネス書から古書までジャンル関係なく読みます。今日はその中でも古書にスポットをあててみました。

古本と古書の違い

一般的に「古本」とは、誰かが過去に購入した本、もしくは読み古されたりした本のことです。同じ本が一般の書店で買える点も特徴の一つ。古本の場合は定価よりも安い価格で取引されます。

一方「古書」とは、絶版(再出版がない)状態になって時間がたち、新品での入手が不可能な本のことです。古文書や古地図といった歴史的な価値があるものや、ISBNコードがない時代に出版された本も古書と言います。
ちなみにISBNとは「International Standard Book Number(国際標準図書番号)”」の略で、書籍を世界共通で特定する番号です。日本でも1981年から適用されました。ISBNコードを本につけるか否かは出版社が自由に選択できるので、コードがついていない本も中にはあります。希少価値の高い古書の多くは、定価で売られていた時よりも値段が高いのが特徴です。

古書が探せる古本屋

アートに興味がある人は、幻想図書を中心に扱う「古書ドリス」に行きましょう。幻想絵画や現代美術、小説といった幅広いジャンルを扱っているため、刺激を得られる本と出会いやすいのが魅力です。
こぢんまりとしたところで本をじっくり探したい場合は「古書明日」へ。小説や歴史書、芸術関連の本が豊富にそろっています。お店の外の設置されたワゴンや木箱もチェックしましょう。
社会・人文系の専門書(古書)を手に入れたい人は「都丸書店」がおすすめです。イギリスやドイツ、フランス、ロシアといった洋書も扱っているのが大きな特徴。高円寺駅から徒歩1分といった駅チカの場所にあるのも嬉しいポイントです。

古書の保存方法

古書は太陽光や蛍光灯などの光により劣化します。本が黄ばんだりするのはそれが原因です。
太陽光が直接当たらないよう、窓に紫外線防止のフィルムを貼る・紫外線防止型の蛍光灯を設置しましょう。

また、古書は温度や湿度に左右されやすく、湿度が高すぎると結露の影響でカビが発生しやすくなります。古書の保管に望ましい環境としては、室温が16~22度、湿度は40~60%です。こまめに管理を行いましょう。
収納する際に古書を積み上げると、その圧力が劣化の原因となります。そのため、古書を収納する際は1冊ずつ並べて収納してください。