非常食とはどういうもの?

災害が起きて被災してしまった時にライフラインの他に真っ先に困るのは食事でしょう。
そんな時に活躍するのは、災害時など食料が確保できない状態の時に備えておく非常食です。

東日本大震災から災害について考える人も増え、備えるようになった家庭も多いと思います。
非常食と言えば乾パンやアルファ米、レトルト食品が思い浮かぶと思いますが、今は缶詰のパンやお菓子など様々な種類の物が登場しています。

被災したら本当に非常食を食べる?

実際に被災してしまった時を想像してみてください。
心も不安な状態で、食べ慣れていない物が食べられるでしょうか?

大人は我慢できたとしても小さな子どもはそうはいきません。
乾パンの硬さや冷たいご飯など、いつもとは違う食事にさらに不安になってしまう可能性もあります。
せっかく災害用の食料で用意していた物でも、食べたくないと言われてしまえばそれまでです。
そうした事を想定して、家庭や個人の好みごとに非常食の種類を工夫する必要がありますね。

非常食を準備する時の基準について

大きな災害の場合、ライフラインの復旧は5日ほどだと言われています。
多めに備えることを考えると7日分、さらに万が一のことを考えて14日分が望ましいです。

しかし、これだけの量を災害用の食料でまかなう事は大変です。
味も通常の食事とは違いますし、しかも単価が高いので勿体ないと取っておいたら賞味期限が切れてしまったという事も考えられます。

そこで災害用の食料とは別に、普段食べているものを備蓄用に多めに買っておくことをおすすめします。
インスタントラーメン、魚やフルーツの缶詰、小麦粉、ホットケーキミックス、パスタなど賞味期限が比較的長い物で、日常で使いながら減ったらその都度買い足すようにすればいつも新しい物を備蓄する事が可能です。
そうすることで、いつもの味が災害時にも食べられるという事ですね。

非常時の食事に食べ慣れておこう

日常の生活で非常食に慣れておくことはとても大切です。
賞味期限を確認するタイミングで非常食だけで食事を用意するのもいいでしょう。
災害用の食料の味を確認出来ますし、非常食への抵抗も少なくなり、家族の好みを確認することが出来ますね。

また先ほど紹介した家に備蓄している材料で作れる物を考えておくことも大切です。
食材だけでなく、調理器具も卓上コンロなど限られているので、いざという時に作ることが出来ないものでは意味がありません。
キャンプ用品があればそれを活用して楽しみながら体験してみると良いでしょう。
限られた材料で何が作れるのかレパートリーを増やしたり、レシピを食材と一緒に保管しておくと実際使うときに慌てなくて済みますよ。