防災士はどんな資格なのか

防災士という資格の存在を知ってる方はどれくらいいるでしょうか?
あまり身近に感じないかもしれませんが、災害はいつどこで起きるか分からないので持っておくと役立つと思いませんか。
実際のところ東日本大震災以後、防災という考えが浸透してきて資格を取得する人は増加しています。

防災士とは防災に関する知識や技術を一定のレベルまで修得した人のためにある民間の資格です。
資格として持っておくことによって、自分自身が災害に対する不安が減らせる安心材料にもなるでしょう。
また知識と技術がある人と認定されているので、災害時に大きな力となれることが期待できますね。

誰でもチャレンジできる資格

では防災士を取得するにはどうしたらいいのでしょうか。
資格取得までには防災士養成研修講座の受講する、防災士資格取得試験に合格する、救急救命講習を受けることの3つの段階を経る必要があります。

こうして聞いてみると難しいと感じるのではないでしょうか。
実はこの防災士は小学生でも取得できている資格なんです。
資格が受けられるのは、救急救命講習が受けられる小学校中高学年からが目安になります。

そのほかの条件は無いので、誰でも取得を目指せる資格といえるでしょう。
しかしながら女性の防災士は男性に対して6分の1ほどしかおらず、また年齢層も高い傾向にあることから若い人に浸透していないのが現状です。

地域によっては防災士を増やそうとする動きも

子供からでも取得できる防災士は、自治体が率先して増やそうとする動きもあります。
研修の機会を設け、高校生などの若い人を中心に受講してもらうことで若い力を増やすことに繋がっています。

こうして防災士が増えることによって地域でも防災の意識が高まり、いざという時に消防や救急に頼り切ってしまうことなく、自分たちで身を守ることができるでしょう。
それだけでなく互いに助け合えたり、知識や技術を使って命を救うことにも繋がるのではないでしょうか。

防災士を資格として取得する意味とは

防災士という資格をわざわざ取らなくても防災について学ぶ方法はたくさんあります。
防災士にしかできない特別な技術もありません。
また防災士の資格を持っているから災害が来ても安心だという訳ではないですよね。

しかし防災士という資格の魅力は、防災という漠然としたものを教科書を用いて勉強する事ができ、試験勉強を通してインプットする事で知識が身につきやすいところではないでしょうか。
その得た知識を活用して家族だけでなく、自分の周りの人を守ることに繋がるかもしれません。
資格を取る事がすべてではなく、そのスキルを活かして行動することが重要ですね。