火山噴火の恐ろしさ

日本の活火山は100を超える数があり、予兆なく突然噴火するかもしれません。
火砕流と呼ばれる高温の火山灰や噴石や岩などが一気に火口から落ちてくることも予想されます。
噴火による噴石は大きな物で直径50cmにもなる物もあり、当たってしまうと命も危険もあるでしょう。

火山灰は数百㎞まで飛ぶこともあり、水に溶けないという特徴があります。
また粒子が細かいため健康への被害も確認されており、目や皮膚など灰が直接触れる場所が炎症を起こしたり、吸い込んでしまうと鼻や気管支など呼吸器系への影響も心配されます。
また大地震が火山を誘発してしまう事もあるので、火山の付近で地震があった時はさらに注意が必要です。

火山の噴火に遭遇したらどう行動したらいいか

真っ先にすることは頑丈な建物の中に入ることですが、近くに建物がない場合は荷物で体を守りながら噴石を避けましょう。
火山灰は体内に入れないように、マスクやタオルなどで鼻と口を防ぎます。
安全を確保したら自治体が発表している噴火速報や降灰予報から情報を集め、さらに避難が必要なのか確認しましょう。

自動車を運転中の場合は降灰によって視界が悪くなったり、降灰によって道路の表示が見えなくなる恐れがあります。
ハザードランプを点灯させながらゆっくりした速度で進むなど、注意しなければなりません。

安全に避難するために

まず火山を有している地域の自治体が状況に応じた避難計画を建てていることがほとんどです。
自治体の避難情報にしたがって避難をしましょう。

避難するときの服装としては、ヘルメットの着用、長袖長ズボンと軍手、履き慣れた運動靴、荷物はリュックに入れて背負い両手は空いている状態にします。
可能であれば複数人で、避難します。
また危険な夜間や噴火による噴石や降灰が酷い場合は無理して避難所まで行こうとせず、コンクリート造りの建物に避難するという選択も頭に入れておきます。

もしもの噴火に備える方法

火山自体の歴史を学ぶことは大きな情報源だといえます。
火山にはそれぞれ特徴があり、以前の噴火でどのような災害が起きたのかを知ることで防災に役立ちます。

登山などで火山に入山する場合は必ず登山計画書を提出しましょう。
これは万が一遭難した場合に計画書を参考にして居場所を特定したりと、捜索がしやすくなります。
火山噴火の際も同様に、噴火時刻にどの辺りにいたのか把握することができれば救助もされすいでしょう。
家族や親しい友人に計画書のコピーを渡しておくとなお安心ですね。

また入山中でも噴火警戒レベルには注意しておきます。
広い山の中なので噴火が起きても気づかなかったという事が無いように、常に情報が見られるようにしておきましょう。