大雪に遭ってしまったら想定されること

まず公共交通機関はストップすることが多いでしょう。
また道路も滑りやすくなるので徒歩での移動も困難になります。

大雪での設備の破損が起きれば、ライフラインが止まってしまう可能性もあります。
復旧まで何日もかかるかもしれない事を想定しておきましょう。

雪は水を含んでおり、その重量は相当なものです。
それによって建物が倒壊したり、山間部では雪崩が起きるかもしれません。

屋外にいる場合は転倒に注意します。
横断歩道や多くの人が行き交う場所では滑りやすくなっているのでゆっくり進みましょう。
足元ばかりに目が行きがちですが、軒先に積もった雪が落ちてくるかもしれないので頭上にも気を配りましょう。

雪が降った時におこなう除雪

大雪が降ると除雪をしなくてはと考える方も多いでしょう。
除雪作業は危険が伴うので注意点を把握しておく必要があります。

除雪は基本的に2人以上で行いましょう。
これは万が一事故が起きたときに救助や通報ができるようにしておくためです。
屋根など高い場所に登っての除雪は必ず命綱を装着します。

また雪は想像よりも重く、まとめてやろうとすれば大変な作業になってしまいます。
そこで降り始めの早い段階から除雪を始め、玄関などの人が通る箇所を優先的に行うのが良いでしょう。

避難する時には状況に応じた対応を

雪が積もった状態は通常よりも視界が悪くなり方向感覚が狂いやすくなります。
安全が確保されているのであれば、その場に留まる方が良いでしょう。
また建物の倒壊などの危機的状況の場合は、消防や警察への通報や周りに助けを求めます。

自動車で留まる場合にも注意が必要です。
マフラーが雪で埋まってしまうと、排気ガスが車内に逆流し一酸化炭素中毒になるかもしれません。
定期的に外へ出て点検を怠らないようにしましょう。

公共交通機関が止まり帰宅困難になる場合も想定しておきます。
職場や学校などに引き返せる場合は安全を確認しながら引き返しましょう。
万が一駅などで長時間過ごすことになった時のために、モバイルバッテリーやお菓子などを常備しておくと安心ですね。

山間部だけでなく、都会でも坂の上の住宅などは孤立する恐れがあることを覚えておいてください。
数日間過ごせる備蓄を確認しつつ、孤立していることを消防などに知らせるようにしましょう。

大雪になる前にやっておくこと

大雪が予想される場合には、備蓄を1週間分用意しておきます。
外に出られないことを考え、持病がある人は薬を多めに処方してもらっておくと安心です。

また他の災害を同じように食料や水の確保も大切です。
特に水は水道管が凍結してしまうことを想定して多めに準備すると良いでしょう。

一番重要といえるのは防寒対策ではないでしょうか。
万が一ライフラインが止まってしまったら、雪の降るような寒い中で何日も過ごさなくてなりません。
カイロや毛布、灯油で使える暖房器具などを用意しておくと良いでしょう。