ユーロミリタリーとは

ヴィンテージの中でも価格が比較的安く、手軽にコレクションしやすいのがミリタリー古着です。
ミリタリー古着にはミリタリージャケットの他にシャツやパンツなどがあり、コーディネートにうまく取り入れれば男らしさやセンスの良さを強調することができて重宝できます。

ミリタリー古着の中でも、近年特に人気が高まっているユーロミリタリーはバリエーションに富んでおり、国によって雰囲気やデザインも異なっているのでコレクションのしがいがあります。
国ごとにサイズ表記なども異なっており、見分け方が難しいとはいえ、凝りだすときりがないのがユーロミリタリーの特徴と言えるでしょう。
アメリカ軍のミリタリーは数多く市場に出回っていますが、一味違ったミリタリーをコレクションしたいと言うのであれば、断然ユーロミリタリーがおすすめです。

ユーロミリタリーの名作

ユーロミリタリーの中でも特に人気が高いのはフランスのアイテムです。
その中でも特に有名な「M-47 Field Jacket」はアメリカ軍の「M-43」を参考にして制作されたと言われているフィールドジャケットで、1947年から1950年ごろまで採用されていました。
四つのポケットが付いており、比翼ボタン仕立てになっています。

M-47 Field Jacketのボトムスである「M-47 Trousers」は縫製が優れていることでは定評があり、パリコレクションなどにも登場したという経緯があります。
前期モデルと後期モデルがあり、前期モデルがコットンツイルなのに対して、後期モデルの素材にはヘリンボーンツイルが使用されています。
体に合ったサイズのM-47 Trousersがあれば、かなりおしゃれに着こなせます。

「M-52 チノトラウザー」もコーディネートしやすいユーロミリタリーの名作で、ヴィンテージ市場ではかなり人気があります。
細身のシルエットがおしゃれな「M64 ジャケット」などと組み合わせても素敵です。
M64 ジャケットは厚手のコットン生地サテン300を使用しているため、別名「SATIN300」とも呼ばれています。

イギリスのユーロミリタリーも人気

イギリスはバーバリーが軍のトレンチコートを製造するなど、デザイン的にも素材の点でも充実度が高いのが特徴です。
バトルドレスと呼ばれる戦闘服も凝ったデザインのものが多く、コレクションのしがいがあります。
「m-37バトルドレス」などは街着としてはあまりおすすめできませんが、コレクションとして持っていればかなり尊敬されるでしょう。
陸軍で使用された「OVERALLS BLOUSES DENIM」はデザインもあっさりしており、嫌味なく街着にできます。